必見!男性育休 のコツ~家庭篇~

①夫婦の役割分担や役割を決める(決め方)

役割分担をする際に必ずしておいた方がいいのが、「家事」「育児」のタスクのリストアップです。夫婦でやらねばならないことがどのくらいあるのか、それぞれのタスクの難易度や得意不得意は、等々を夫婦で話し合ってリストアップし、可視化しておきましょう。大きな紙(模造紙等)に書いて壁に貼っておくといいと思います。タスクをリストアップするときには「分類」をしながら行うとスムーズです。
まず「家事」と「育児」に分ける。家事も「食事作り」「食器洗い」「ごみ捨て」「ごみ分別」「洗濯」「掃除」等の中項目を立ててその中のタスクを書き出していきましょう。
例えば、「ごみ捨て」の担当となった方が、ごみを出した後忘れずに次のごみ袋を出しておく、など細かな内容まで共有しておけると安心です。
また、夫婦で分担するとき一番やってはいけないのが「手の空いた方がやる」といった「曖昧さ」を持たせることです。ちゃんと「責任分担」しましょう。
そして、いくら「分担」されたタスクだからといって「やって当たり前」と思わないことです。
夫婦お互いにしてもらったことに対する「感謝」を忘れずに、必ずその都度「ありがとう」と相手に触れて言うようにしましょう。

②「マタニティブルー」を知ろう(妻の産後のケアをしよう)

夫として(そもそも人として)、妻の変化に気付きましょう。
結婚前と結婚後の変化。妊娠前と妊娠後の変化。出産前と出産後の変化。妻の心と体の変化に敏感になって気付くことが大切です。そして、妊娠出産は大げさではなく「命を懸けた行為」なのですから、心も体も大きく変化します。
その一つが「マタニティブルー」です。出産後ホルモンの分泌が大きく変化し、気分が落ち込んだり、やる気が起こらなかったり、そんな自分に嫌悪したり、悪くすると「うつ病」のようになってしまいます。そんな変化にいち早く気づき、そんな妻の「心の状態」を共有してあげることが大切です。その為にも、常日頃から務めて会話(コミュニケーション)をしてください。それも出来るだけ妻のどこかに触れながら(体温を感じながら)話しをすることが大切です。また、「マタニティブルー」を正しく理解して、それによって起こる妻の言動を責めたりしないことも大切です。
出産後は身体を休めたり、気分転換をするための妻だけの時間を作れるよう、夫は家事・育児に主体的に取り組むことが重要です。夫婦2人で抱え込まずに、行政や周りの人に頼る感覚を持つのも大切ですね。

③家計管理を考えてみよう

家計管理は「どちらか一人が全てを管理する」ことは避けた方がいいと思います。
ダブルインカムの場合、双方が収入に按分して家計に必要なお金を出し合い、夫婦二人で管理していくのが大切です。
多くの場合は妻が家計管理をしますが、これは昭和の時代、シングルインカムで夫の収入しかない頃の名残だといえるでしょう。
夫の収入を全て家計に入れ、自分の必要なお金は「小遣い」としてもらう。このやり方(夫一人が管理するのも同じ)をやっていると、任せた方は、生活や人生にかかる経費(経費にまつわる家族の動き)に無関心になっていきます。夫(妻)が貯蓄がいくらあるかも分からない、といったことが出てくるのです。子どもの教育費に5年先いくらかかるのか、どちらかが病気などになって働けなくなった時どうするのか、等々、月々の家計管理の積み重ねから理解しなければなかなか関心を持つことができません。
そしてここには、家計管理に関する「夫婦間コミュニケーション」が必須です。
しっかり家計情報を共有し、家計に関して話し合ってみましょう。

④料理、洗濯を楽しくやる(楽にできる方法)

【楽に出来る料理篇】

時間のない中毎日の食事作りはなかなかの苦行です。それを少しでも楽にするには、1週間の献立計画作りだと思います。その日その日の行き当たりばったりでは食材の過不足なども生じ時間が更にタイトなものになってきます。しっかりと1週間の献立計画+買いもの計画を立てましょう。
その計画作りの際に家族を巻き込んで「食べたいもの」「必要なもの」を家族から聴いておくのも大切です。日曜日が休みの方なら、夕食後に家族に集まってもらって「献立計画ミーティング」等を開催するのもいいと思います。
あとは、料理のスキルを上げることです。特に下ごしらえ(切る等)のスキルは料理を早くし楽にさせてくれます。

【楽に出来る洗濯篇】

これの方法はたった一つだと思っています。「溜めない事」に尽きるでしょう。
洗濯機の容量に合わせて1回分が溜まったらすぐ洗う・干す。1回分ならかかる時間も短く負担感も少なくてすむでしょう。
あとは、家族が洗濯物を出すときにキチンと分類して洗いやすいように出すこと、を徹底することです。これにも日頃の家族とのコミュニケーションが大切ですね。

⑤子どもと一緒に遊んでみよう

子どもはそれぞれに遊びに対する興味が多様で、「この遊びが」「こんな遊び方が」と一般的にお薦めするのはなかなか難しいものです。しかし共通して言えることは、お父さんが子どもと遊ぶ際に一緒に楽しむということです。
「子どもにお付き合いしない」「子どもに引きずられて嫌々遊ばない」ことを心がけてください。
小さい頃からいっしょに過ごす時間が長ければ長いほど、一緒に遊べて楽しい「コト」が見つかりやすくなります。普段の生活の中で、子どもの関心がどこにあるのか、何に興味を持つ傾向があるのか、どんな持ち掛け方をすると関心を示すのか、等などが分かるようになります。
また、遊びは「定形」ではないということです。言い換えてみると「なんでも遊びになる」ということです。周りのトレンドなどに引きずられることなく「遊びになるコト」を子どもと一緒に探していってください。